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サステナブルフードってなに?
人と地球のために私たちができること

SDGsの推進に伴い、世界的に注目され始めているサステナブルフード。
近ごろは、テレビや雑誌などさまざまなメディアでサステナブルフードの話題が取り上げられています。

サステナブルフードは、地球環境や人々の暮らしに配慮した持続可能な食品です。

この記事では、サステナブルフードとは一体どういうものなのか?
私たちが向き合うべき社会問題とともに、具体的な取り組み例などをご紹介します。

社会と環境を守るサステナブルフード

社会と環境を守るサステナブルフード

サステナブルフードとは、「持続可能な」という意味を持つサステナブル(Sustainable)と、食品を指すフード(Food)を組み合わせて生まれた言葉です。

最近よく耳にする「サステナブル」という言葉は、2015年ごろから幅広く知られるようになりました。
そのきっかけとなったのが、2015年に国連サミットで採択された「SDGs」です。

「SDGs」とは、Sustainable Development Goalsの略称であり、「持続可能な開発目標」という意味を持つ言葉です。
2000年~2015年までは、MDGs(Millennium Development Goals)という安全で豊かな世界を作るための「ミレニアム開発目標」が掲げられていましたが、2015年の国連サミットで2016年~2030年の目標として、誰1人取り残さない世界を実現するための「SDGs」が採択されました。

この「SDGs」が誕生して以降、日本で「サステナブル」という言葉が多くのメディアで紹介されるようになり、さまざまな取り組みが行われています。

そのうちの1つが、サステナブルフード。
「SDGs」が掲げる17の目標のうち、半数以上が食に関わるテーマとなっています。
持続可能な食生活を送るために、地球環境だけではなく人々の労働環境など社会にも配慮して作られた食品がサステナブルフードです。

サステナブルフードは食に関するさまざまな社会問題を解決し、「SDGs」達成に大きく貢献しうる次世代型の食品です。

現代社会が抱える大きな問題

現代社会が抱える大きな問題

地球の誕生から46億年。私たちを取り巻く環境は日々変化し続けています。
限りあるエネルギーをどう利用するのか、地球温暖化をどう食い止めるか、貧困問題にどう向き合っていくのか、世界中で解決すべき課題が山積みです。

サステナブルフードによって解決につながる社会問題をいくつかご紹介しましょう。

フードロス問題

食に関する大きな問題の1つが、フードロス問題です。
フードロスは食品ロスとも呼ばれ、まだ食べられるはずの多くの食品が捨てられてしまっている現状があります。

食品加工の段階で出る魚の骨や野菜の芯など、食べることができない部分とまだ食べられる食品を合わせて食品廃棄物と言います。
この食品廃棄物の中で、本来まだ食べることができるのに廃棄される食品を指しているのが食品ロスです。
食品ロスには、事業活動に伴い発生する事業系食品ロスと、各家庭から発生する家庭系食品ロスの2種類があります。

以下の表は、日本における食品廃棄物の量と食品ロスの量をまとめたものです。

年度 食品廃棄物 食品ロス 前年度比較
事業系 家庭系
令和2年度 2,372万トン 522万トン ▲48万トン
▲8%
275万トン 247万トン
令和元年度 2,510万トン 570万トン ▲30万トン
▲5%
309万トン 261万トン
平成30年度 2,531万トン 600万トン ▲12万トン
▲2%
324万トン 276万トン

出典:農林水産省環境省消費者庁
※平成30年度の前年度比較は、平成29年度の食品廃棄量:2,550万トン、食品ロス:612万トンより試算。

上記の表を見て分かるように、食品ロスの量は年々減少しています。
順調に減りつつありますが、まだまだ食品ロス削減に取り組んで行かなければなりません。

最新の集計結果でも522万トンもの食品ロスが発生しており、世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食料支援量(2020年で年間約420万トン)の1.2倍に相当します。
日本人1人当たりに換算すると、1年で約41kg。これは、毎日お茶碗1杯分(150g)のご飯を捨てているのと近い量になります。

サステナブルフードとして規格外の生鮮食品を販売したり、売れ残りの食材を再利用したり、これまで廃棄されてきた野菜の皮などを活用することが食品ロス削減に大きな成果をもたらすでしょう。

エネルギー消費による環境破壊

食品が作られ店頭に並び私たちの手に渡るまでには、生産・加工・輸送などさまざまな工程が発生し、それらにはたくさんのエネルギーが必要となります。

例えば、米や麦などの穀物を生産するには、土地・水・肥料・太陽光といった資源やエネルギーが必要です。
これらの資源以外にも、水を引いたり、作物を育てるための土壌改良を行ったり、肥料を運搬し散布するために膨大な量のエネルギーが必要になります

エネルギーを消費するということは、限りある地球の資源を利用することであり、環境破壊に大きく関わる問題です。
中でも牛肉などの動物食は、さまざまな観点から環境破壊につながるとされています。

1つは、エネルギー収支効率の悪さです。
輸入している食料を自国で生産する場合に必要となる水の量を示す「バーチャルウォーター」という概念から探っていきましょう。

環境省のデータによれば、1kgのトウモロコシを生産するには1,800リットルの水が必要とされています。
対して牛肉は、こうした穀物を肥料として大量に消費しながら育つため、1kgあたり20,600リットルもの水が必要です。

牛肉1kgを食べたときに得られるエネルギー量と、1kgあたりの生産に必要なエネルギー量は、トウモロコシに比べるとはるかに収支効率が悪く、牛肉を食べること自体が環境破壊に繋がっているとも言えるでしょう。

もう1つは、温室効果ガスの問題。
牛などの反芻動物(はんすうどうぶつ)が発するゲップには、メタンという気体が多く含まれます。
メタンは二酸化炭素の25倍以上の温室効果があり、環境破壊への影響が懸念されています。
ゲップ以外に排せつ物も大量の温室効果ガスを発生させており、家畜の飼育による二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量は、世界全体の18%を占めていると言われているほどです。

その他にも、牧場を開くための森林破壊や、劣悪な飼育環境も問題視されており、食肉文化自体を改めて見つめ直す必要があるでしょう。

食糧不足・飢餓問題

日本を始めとした先進国でフードロスが問題になっている一方、アフリカなどの発展途上国では人口増加などに伴う食糧不足が大きな問題となっています。

国連の発表によると、2020年には新型コロナウイルスの影響もあり、最大8億1,100万人が飢餓に苦しんだと推定されています。
世界中の約10人に1人が飢餓に苦しんでいることになります。

また食品ロスや環境汚染が進めば、食料の収穫量が減ることで食料価格が上がり、貧困層の人々が十分な食料を手に入れられないという状況にも陥ります。

日本に住む私たちにとっても、決して他人事ではありません。
現状のまま地球温暖化や水質汚染などの環境破壊が進めば、将来、世界的な食糧危機が起きると言われています。

増え続ける人口と減り続ける資源。
これまでの食品をサステナブルフードに置き換えることで、食糧不足や飢餓を減らせるかもしれません。

サステナブルフードの取り組み例

サステナブルフードの取り組み例

では実際にどういった取り組みがされているのでしょうか?
日本でも広がりつつあるサステナブルフードの具体的な取り組みを4つご紹介します。

大豆ミート

環境問題はもちろん、健康志向や動物愛護の観点からも、ヴィーガン(完全菜食主義)やベジタリアン(菜食主義)など肉食を控える動きが高まっています。
そんな中で、動物食に代わる食料として注目されているのが、代替肉(フェイクミート)です。

主な代替肉

  • ・大豆ミート…主成分は大豆。大豆のたんぱく質を繊維状に加工して肉の食感や風味を再現。
  • ・ビヨンドミート…主成分はエンドウ豆。さらにココナッツオイルやビーツを用いて肉の食感や肉汁まで再現。
  • ・グルテンミート…主成分は小麦粉。小麦粉のグルテンを加工して肉の食感を再現。
  • ・培養肉…動物の細胞を培養して作られる人工肉。

世界中の企業やメーカーが代替肉の開発に取り組んでおり、日々進化し続けている代替肉市場。
家畜と比べて環境への負荷が格段に低く、安定供給が可能なため、環境問題や食糧不足問題の解決に大きな期待が寄せられています。

中でも培養肉は動物のわずかな細胞を増やすことで作られるため、作物を育てるための広大な土地も不要であり、世界中で研究・開発競争が激化しています。
2013年には、イギリスで世界初の培養肉の試食会が行われました。
当時は1個あたり3,000万円以上のコストがかかることで話題となりましたが、約10年が経過した現在、培養肉の研究は大幅に進んでいます。
ですが、依然立ちはだかるコスト問題や安全管理の問題など、課題は山積みです。

科学や技術の進歩に伴い、大豆ミートや培養肉が当たり前のように私たちの食生活に取り入れられる日が来るかもしれません。

サステナブルシーフード

人口増加や健康志向の高まりにより、魚・貝・エビなどの水産物の消費量は年々増加傾向にあります。
ですが、過剰漁獲や違法漁業により、水産資源は減少する一方です。

そこで、海のエコラベル「MSC認証」および環境と社会への影響を最小限に抑えた「ASC認証」を取得した水産物をサステナブルシーフードと定義付けました。

サステナブルシーフードは天然と養殖に分けられ、天然においてはMSC(海洋管理協議会)の認証が必要となります。

認証に用いられる3つの原則は以下の通りです。

  • 1. 資源の持続可能性
  • 2. 漁業が生態系に与える影響
  • 3. 漁業の管理システム

これら3つの原則を守っている天然水産物のみが、MSC認証を取得することができます。

養殖においてはASC(水産養殖管理協議会)の認証が必要です。

  • 1. 国および地域の法律および規制への準拠
  • 2. 自然生息地、地域の生物多様性および生態系の保全
  • 3. 野生個体群の多様性の維持
  • 4. 水資源および水質の保全
  • 5. 飼料およびその他の資源の責任ある利用
  • 6. 適切な魚病管理、抗生物質や化学物質の管理と責任ある使用
  • 7. 地域社会に対する責任と適切な労働環境

これら7つの原則を守ることを最低条件とし、厳しい審査基準を満たした養殖水産物のみが、ASC認証を取得することができます。

認証を受けているかどうかは店頭のラベルで確認可能なので、積極的に認証商品を購入しましょう。
水産資源の持続可能性を守るために、私たち一人一人の意識改革が必要です。

オーガニック食品

化学的に合成された肥料や農薬を使用せずに生産された食品を、オーガニック食品と言います。

みなさんも、スーパーやコンビニなどで「有機○○」「オーガニック○○」といった表記がある商品を、1度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
実はこれらの商品はすべて、有機JAS規格の認証を受け、JASマークが付与されている商品なのです。
農林水産省は、「有機農産物」「有機加工食品」「有機畜産物」「有機飼料」の4種類に有機基準(有機JAS規格)を制定しています。
環境への負荷を最小限にしつつ、食の安全を守るために定められた厳しい条件をクリアした商品のみが、「有機○○」「オーガニック○○」と名乗ることを許されます。

一方、コットン・コスメを始めとした食品以外の商品は、国が有機基準を定めていません。
そのためこれらの商品においては、それぞれが責任と根拠をもって「有機」「オーガニック」と表示しています。
世界に目を向けてみると、食品以外にもオーガニック認定機関が存在しているため、遠くない未来に日本でも基準が制定されるかもしれません。

フェアトレード

水産物に適用される「MSC認証」や「ASC認証」、オーガニック食品に適用される「有機JAS認証」とあわせて、「フェアトレード認証」もサステナブルフード推進の大きな取り組みの1つです。

私たちは、コーヒーや紅茶、バナナやチョコレートを比較的安価で購入することができます。
それらを生産する開発途上の国々では、労働者の低賃金化、農薬による環境破壊、生産者の健康被害など、数多くの問題が発生しています。
私たちがこれからも品質の良い食品を手にするためには、生産者の労働環境や生活水準が保証され、自然環境にも優しい持続可能な取引を行うことが重要です。

「フェアトレード」とは、開発途上国の原料や製品を適正価格で継続購入することで、生産者や労働者の生活改善と自立を目指す貿易の仕組みのことを言います。

国際フェアトレードラベル機構によって設定されている国際フェアトレード基準を満たした製品には、国際フェアトレード認証ラベルが与えられます。

国際フェアトレード基準3つの原則「経済的基準」「社会的基準」「環境的基準」について、以下の表にまとめました。

経済的基準 社会的基準 環境的基準
・フェアトレード最低価格の保証
・フェアトレード・プレミアムの支払い
・長期的な取引の促進
・必要に応じた前払いの保証など
・安全な労働環境
・民主的な運営
・差別の禁止
・児童労働・強制労働の禁止など
・農薬・薬品の使用削減と適正使用
・有機栽培の奨励
・土壌・水源・生物多様性の保全
・遺伝子組み換え品の禁止など

出典:フェアトレードジャパン

フェアトレード認証を受けた商品を購入することが、途上国の支援に繋がり、サステナブルな農業と貿易を促進します。

人と地球のためのサステナブルフード|まとめ

私たちの食生活や地球環境を守るだけではなく、途上国の発展にもつながるサステナブルフード。
身近な食品にも少しずつ増えつつありますが、日本ではまだまだ浸透していません。

いつもの食事を少し見つめ直し、何か1つでもサステナブルフードを取り入れてみませんか?

一人一人の意識が社会全体を変え、地球環境に大きな変化をもたらします。
今、そして未来のために、私たちができることを考えてみましょう。

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